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2012年 3月
3月1日


春寒や手押し車の並ぶ店


浅き春鳥のさえづる交差点


人波をみつめ官女のほほ仄か


こだわりのともに消えゆく春の雪


               南 莫
# by oten-oten | 2012-03-02 19:55
2012年2月
2月9日

春風やコラージュの声運びをり


雑踏や早春の星またたけり


春浅く生まれたるもの小さきもの


春泥や信号待ちのわれひとり



2月16日


春浅き小学生のはづむ声


木琴の音色に染まる春の風


ポスターに花文字ひとつ遊びをり


2月23日


遠き日の子らのさざめき芽出し雨


うららかやあるやなしやのスケジュール


雑踏や早春の星消えゆきぬ


春の雷あるやなしやの憂いごと


来る者帰し者春の風にのり


                 南 莫







# by oten-oten | 2012-03-02 19:47
北 寧先生のアドバイス  4月5日
 柚季さんが昨年4月~12月までに作った俳句に北先生が一言アドバイスをしてくださいました。

 良い句がこんなに生まれたのですね。 今年も、日常の中のきらりとひかる瞬間をとらえていきたいなと思います。                         (史風あらため知風)



明日でなく今日始めよう風は春


おぼろ月きな粉こぼしたうさぎさん 
 ちょっと漢字を入れると読みやすい。入れ過ぎると固い。

教科書の六年の字や始業式


吹く風に背中を向けず鯉のぼり


世事多難我は関せず吹流し


葉桜や今青春のさ中なり


手をかけたバラ風に負け虫に負け


梅雨晴の風待ちわびて揺るるシャツ   て→つ

雲の峰水面に写るゆふらりと      写る→映る・・・かな

梅雨間晴雲流れゆく明日まで


この蚊とは因縁あって今出会ふ    あるか  出会う→出遇う

風止みて午後の匂ひや蝉時雨      いいですね。

天空に届かぬ思ひ赤とんぼ     いいですね。


大空に群れ成す鰯秋は逝く     成す→なす

記念日や白きヴェールの霜の朝   いいですね。

色の無き窓辺を灯すシクラメン


初雪や傘寿の父の背に肩に  
  いいですね。初雪がご長寿のお父さんを祝福してくれているよう。

わが子らが大河を渡る春の夢   
 春の夢大河を渡る子らの声            
# by oten-oten | 2010-04-05 11:56
北 寧先生のアドバイス  (3月16日) 
涅槃図のおほかた翼もたぬもの   北 寧

なごり雪トンネルン抜けて虹光る  史風

なごり雪トンネル抜けてまた抜けて   としてはどうでしょうか。



春の道「よし」と囁く青信号

春の道「よし」と囁く青信号  いいですねえ。あるいは「春泥や」も。



春近し幼き我を抱きつつ  

春近し幼き我を抱きつつ   これもとても。イメージの世界にもつながっていきます。



浅き春ねじれの位置の父と子と

浅き春ねじれの位置の父と子と  春浅しねじれるままに父と娘(こ)と
                            着眼がいいです。

# by oten-oten | 2010-03-17 01:01
竜東俳壇第5集より
底なしのブラックホール咳ひとつ    風子

紫陽花に心あづけて異次元へ

美しや降り積もる雪花ガラス      加葉

涅槃会や愛ちゃんの魂此処にあり    俊彦

今日は泣き明日は笑うて暮らしたき我が行く末のいづくへゆくか  千折

他人には知らぬ悲しみおぼろ月

サングラスちょっといかすぜ俺の顔   グラサン王子

神の手に眼ほそめて雀の子       辰子     まなこ

一人寝の耳なごませる遠蛙       幸次     とおかわず

流れ星南の空に輝けり父を迎えにあの世とやらへ  孝春

凍晴やわが胸奥にこもるもの      相玉     いてばれ

梅雨晴れ間洗濯物が虹色に       はるか

除夜の鐘今年は家に帰れぬが      明子
  
木蔭道そのまま行かむ今日明日     早苗

春時雨逃げ出す「時」をもう追わず

年取りて今日泣き明日は笑う日々この道どこへ続くのだろう

五月さつき花を背にして家路かな    孝仙     さつき

こおろぎがころころ鳴くよ夜もすがら  芳舟

花の鉢思い通りに春の花        保江

春近し草や木の芽もふくらんで     高子

涅槃図や想いを馳せる西の国      良寛

峠越えむ涙で祈り汗をして       紀子

何願う心の中を流れ星         直彦

夕暮れや夏の記憶を背に残し      絵美

温めたる毛布の中や寂光土       萩花  じゃっこうど

夜は秋別れし夫と電話のみ           つま

蕪菜漬味わうたびに夫のこと

過去のこと洗い流して雪見風呂     智光

天高し土方百章母の手よ        春風

白昼夢母の姿の時雨をり

寡黙なる亡父の遺せし田の道は白き道なりわが花野なり  文春

振り向きつ振り向きつゆく茄子の馬

睡蓮の露それぞれに小宇宙       みさき

臥す夫の生命線や青嵐             ふす  あおあらし

余寒なほ針の出さうな口つむぐ     寧
# by oten-oten | 2010-03-04 23:11 | 竜東俳壇
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